ジーンズの歴史

ジーンズ歴史

今や私たちに馴染みの深いジーンズ。海外生まれのこのファッションが 日本に渡ってきたのは、1956年と意外にも最近のこと。 ここでは、アメリカのある仕立屋によって生まれたジーンズの歴史を紹介します。

1870年・ゴールドラッシュ時代、アメリカの仕立屋であったヤコブ・デービスの もとに、1人の女性が夫のために丈夫な作業パンツを仕立てて欲しいと依頼を してきました。

その時、ヤコブはどうにか丈夫にできないものかと思案した末、破れやすい ステッチ部分に馬具用のリヴェット(※)を打ち付ける事でパンツを強化する 事を思いつきます。
※鋲(びょう)とも言われる金属上の締結部品。分解や再組立が出来ない分、  使用中の締結が緩む事が殆どないとされている。

ヤコブのアイデアによって生み出されたパンツは、丈夫で長持ちと瞬く間に鉱夫 達の間で人気を呼び、受注がどんどん増える事になりますが、同時に世間では その光景を見て妬む人もでてきました。

類似品が世に出回ることを危惧したヤコブは特許を申請することを決意しますが、 申請の手続きや大量の資金の問題に直面します。

そこでヤコブは、布の仕入先であったサンフランシスコの織物商人である リーバイ・ストラウスの経営する「リーバイ・ストラウス社」に権利を折半する 事を条件として、リーバイに特許申請を依頼することしました。

1873年に入って、ヤコブは無事に特許を取得。その後、ヤコブとリーバイ・スト ラウス社の共同製品としてリヴェット付きのパンツは生産されることになります。

当初は、キャンバス生地とデニム生地のパンツを生産を進めていましたが、デニ ム地のパンツの方が丈夫な事から人気がでて、のちにインディゴ色のデニムパンツが主流になりました。

その後、アメリカの俳優マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンが映画内で デニムパンツを着用したことから、作業着ではなくファッションとしての人気を 集め世間に普及していきます。

様々なデニムパンツが生産される中で1947年には、ハリウッド西部劇の衣装をデザ インしていたロデオ・ベンが、アメリカの3大ジーンズブランドの1つである Wranglerから「11MW」というデニムパンツを、初めて「ジーンズ」と呼んで販売を 開始。

1956年になると日本でもジーンズが輸入されるようになり、1970年代には男性 だけでなく、若い女性もジーンズを着用するようになります。

日本では当時、GI(アメリカ軍兵士)達が履くパンツとして、ジーンズの事をGパン (ジーパン)という和製英語で呼ぶ傾向にありましたが、最近では「ジーンズ」や、 デニム地でできたパンツということから「デニム」などと略して呼ばれ、現在に 至っています。